ピーリングは、専用の製剤を使用して肌のターンオーバーを促進することであらゆる肌トラブルを改善に導く治療法です。

当院ではサリチル酸ピーリングとブラックピールを取り扱っており、患者様お一人おひとりの肌状態を詳細に診断し適切なピーリング施術をご提案しています。いずれも施術時間が短く、ダウンタイムも少ないのが特徴です。継続的な施術によって、肌質そのものの改善も期待できるでしょう。

Recommend

このような方に向いています

  • ニキビ・ニキビ跡
  • 毛穴の詰まり・開き・黒ずみ
  • 肌のざらつき
  • くすみ・色素沈着
  • 小ジワ
  • 肌に弾力・ハリがない
About

ケミカルピーリングの
施術概要

ピーリング(Peeling)は「皮をむく」という意味を持ちます。一般的なケミカルピーリングは酸性薬剤を肌に塗布して古い角質を除去し、肌のターンオーバー(皮膚代謝)を促進する美容治療です。

通常の洗顔では取り除けない毛穴の詰まりも改善し、なめらかな肌へと導きます。皮膚の治癒力を活用した皮膚再生法といえるでしょう。

日本皮膚科学会ケミカルピーリングガイドライン(改訂第3版)では、一般的に使用されるピーリング剤として以下のものが挙げられています。

  • グリコール酸
  • サリチル酸
  • トリクロロ酢酸(TCA)
  • その他(乳酸、ベーカーゴードン液、フェノールなど)

肌の状態や症状によってこれらの薬剤の濃度を調整したり、複数の薬剤を組み合わせます。

ターンオーバーが整い、肌トラブルが改善して滑らかな肌へ
Peeling

当院で提供しているピーリングは2種類

①サリチル酸ピーリング:ニキビや毛穴の黒ずみを解消

肥厚した角質が除去され毛穴が小さくなり、やわらかくなめらかな肌に

サリチル酸ピーリングは、サリチル酸を用いて古い角質を溶かし、肌質を改善するケミカルピーリング治療です。サリチル酸はBHA(ベータヒドロキシ酸)の一種で、脂溶性の性質を持つため皮脂の多い部分にも浸透しやすいという特長があります。

従来はエタノール基剤のピーリング剤が主流でしたが、痛みや発赤・炎症などの副作用が見られました。現在ではマクロゴール基剤のピーリング剤が用いられることが多く、エタノール基剤と比較して以下のメリットがあります。

  • 治療時の痛みが軽減
  • 炎症などの副作用が少ない
  • ムラなく均一に角質を除去できる

また、サリチル酸ピーリングは、グリコール酸ピーリングと比較しても、ニキビや毛穴の黒ずみに対して高い効果が期待できます。

サリチル酸ピーリングのおもな作用・効果

  • 角質除去作用
    古い角質や余分な皮脂を取り除く
  • 抗炎症作用
    肌の炎症を抑える効果
  • 抗菌作用
    ニキビの原因となるアクネ菌の増殖を抑制
  • 毛穴の詰まり改善
    毛穴に詰まった角栓や皮脂を溶かす

②ブラックピール:エイジングケア・美肌へのアプローチ

ピーリング剤と中和剤がセットになったイタリア製「Vカーボンシステム」使用の医療ケミカルピーリング

ブラックピールは、ピーリング剤と中和剤がセットになったイタリア製「Vカーボンシステム」を使用した医療用のケミカルピーリングです。植物性活性炭と乳酸を主成分とし、皮膚表皮〜真皮中層まで浸透することであらゆる美肌効果を期待できます。

他のピーリング系の施術と比較すると、ダウンタイムがほとんどなく、施術中のピリピリ感や痛みも少ないことが特長とされています。

ブラックピールのおもな作用・効果

  • 肌のターンオーバー促進作用
    植物性活性炭による吸着作用が皮脂や不要な角質を取り除き、毛穴の黒ずみを解消。肌のターンオーバーを促進。
  • ピーリング成分の剥離作用
    乳酸・フェルラ酸・マンデル酸等のピーリング成分による、くすみの改善や美白作用。
  • 中和剤による引き締め作用
    γアミノ酪酸(GABA)や微細化されたヘキサペプチドが含まれている中和剤による、肌の引き締め・ハリ感の向上などエイジングケア効果
Comparison

サリチル酸ピーリングとブラックピールの違い

サリチル酸ピーリングとブラックピールには、以下のような違いがあります。どちらが適しているかは肌の状態や悩みによって異なりますので、医師との相談の上、自分に合った施術を選ぶことが大切です。

サリチル酸ピーリングブラックピール
主成分サリチル酸(BHA)植物性活性炭、乳酸、フェルラ酸、マンデル酸
透明〜白色黒色
特長脂溶性で毛穴に浸透しやすい高い吸着力で毛穴の汚れを除去
向いている肌悩みニキビ、毛穴の詰まり、角質肥厚毛穴の黒ずみ、くすみ、ざらつき
刺激やや強め(濃度による)マイルド〜中程度
痛みほとんどなし(多少のピリピリ感あり)ほとんどなし(多少のピリピリ感あり)
ダウンタイム赤み・乾燥・皮むけ赤み・乾燥・皮むけ
Symptoms

改善が期待できる症状

①ニキビ・ニキビ跡

ピーリングにより毛穴の詰まりや汚れを除去し、皮脂排出を促します。抗炎症作用により赤みのある炎症性ニキビや化膿したニキビの改善にも施術可能です。

特にサリチル酸ピーリングは脂溶性のため、皮脂の多いニキビ肌に効果的に作用します。定期施術によりニキビ・ニキビ跡の予防にもつながります。

②毛穴の開き・黒ずみの改善

サリチル酸ピーリングは脂溶性で毛穴奥まで浸透し、角栓や汚れをしっかり除去します。一方、ブラックピールは活性炭の高い吸着力で毛穴の黒ずみを効率的に取り除きます。

③くすみ・色素沈着の改善

ピーリングにより古い角質が除去されるとターンオーバーが正常化し、くすみのない明るい肌へと改善します。軽度の色素沈着にも効果が期待できます。

④肌質の改善

定期的なピーリングで肌のキメが整い、なめらかでツヤのある肌へと導きます。美容成分の浸透を高める作用もあり、日常のスキンケア効果も向上します。

Times

施術頻度と回数

ケミカルピーリングは、一回の施術でもある程度の効果を実感できますが、持続的な改善のためには複数回の施術が必要です。

施術頻度の目安

サリチル酸ピーリングはニキビ治療の場合は2〜4週間間隔、そのほかの場合は4週間間隔での施術が推奨されます。ブラックピールは1週間〜10日おきに4〜6回を1クールとし、クール終了後は1ヶ月間隔を空けて次のクールを開始します。

必要な施術回数

症状の程度によって必要な施術回数は異なります。

期待できる効果

  • 軽度の肌トラブル:3〜5回程度
  • 中等度のニキビ:6回程度
  • 重度のニキビ:10回程度

効果の現れ方には個人差があるため、医師と相談しながら最適な施術計画を立てることが大切です。

Synergy

相乗効果が期待できる
組み合わせ施術

ケミカルピーリングは、他の美容治療と併用することでより高い効果が期待できます。

エレクトロポレーション

エレクトロポレーションとは、微弱な電流を用いてビタミンCやトラネキサム酸などの美容成分を肌に浸透させる治療です。

ピーリング後は、古い角質が取り除かれ、美容成分が吸収されやすい状態になっています。そのため、エレクトロポレーションによる美容成分が肌の深部にまで浸透しやすくなります。

Flow

施術の流れ

カウンセリング

肌の状態や悩みをヒアリングし、適切な治療計画を立てます。

クレンジングと洗顔

メイクや皮脂を丁寧に落とし、清潔な状態にします。

写真撮影

洗顔後、経過観察用の写真撮影をおこないます。

ケミカルピーリング施術

ケアシスを使用して、美容成分を肌の奥深くまで浸透させます

  1. 塗布:ピーリング剤を肌に均一に塗布します。
  2. 放置:ピーリング剤を一定時間(サリチル酸は5分、ブラックピールは3分)肌に作用させます。
  3. 中和・拭き取り/洗い流し:ピーリング剤を中和剤で拭き取り、またはピーリング剤の洗い流し
  4. 鎮静・保湿:肌を鎮静させ、十分な保湿をおこないます。
アフターケアの説明・終了

施術後のケア方法について説明を受けます。

ブラックピールの場合は施術後すぐメイクをしてお帰りいただけます。サリチル酸ピーリングの場合は、メイクは翌日まで控えたほうが良いでしょう。

Cautions

施術の注意事項

施術前の注意事項
  • 直射日光、紫外線は極力避けてください。
  • ピーリング施術1週間前からの顔面マッサージやゴマージュを避けてください。
  • 施術前日のパック、スクラブは避けてください。
  • ハイドロキノン、トレチノインの処方を受けている場合、ピーリング施術2〜3日前の使用は避けてください。
施術後の注意事項

メイクについて

ブラックピールは施術後すぐにメイクが可能です。サリチル酸ピーリングの施術直後はメイクを控えることが望ましいですが、軽いメイクをしてご帰宅されても特に問題はなかった、とおっしゃる患者さまもいらっしゃいます。いずれにしても、ピーリング施術後は刺激の少ない化粧品のご使用をおすすめしています。

紫外線対策の徹底

ピーリング後は角質層が薄くなり、紫外線の影響を受けやすくなっています。施術後は吸収剤の入っていないノンケミカル・低刺激の日焼け止めを使用してUV対策をしてください。日傘や帽子などで物理的に紫外線を遮断することも大切です。

保湿ケアの強化

角質層が薄くなることで水分が蒸発しやすくなるため、ピーリング後はいつも以上に保湿ケアを徹底しましょう。刺激の少ないセラミド配合の保湿剤がおすすめです。

ダウンタイム

ピーリング施術後は、軽い赤みや乾燥、皮むけなどのダウンタイムが生じることがあります。個人差はありますが、赤みが出ても2〜3日程度で治まることが多いです。

Contraindication

施術が受けられない方・禁忌事項

サリチル酸ピーリングの禁忌事項

  • サリチル酸アレルギーがある方
  • 妊娠中・授乳中の方
  • 重度の日焼けをしている方
  • 開放創がある方
  • アスピリン過敏症の方(サリチル酸はアスピリンと同様の成分を含む)
  • 活動性のヘルペスがある方
  • 重度のアトピー性皮膚炎や乾癬などの皮膚疾患がある方
  • ケロイド体質の方
  • レチノイド系薬剤(トレチノイン、アダパレンなど)を使用中の方
  • 2週間以内にレーザー治療を受けた方
  • 免疫抑制剤を服用中の方
  • 抗がん剤治療中の方
  • 皮膚の炎症が強い方

ブラックピールの禁忌事項

  • アルコールやピーリング剤の配合成分に対して肌が過敏な方
  • 現在アトピー性皮膚炎を患っている方
  • 普段からピーリング剤を使用している方(施術の2週間前に使用を中止すれば可能)
  • 妊娠中・授乳中の方
  • 開放創がある方
  • 重度の日焼けをしている方
  • 活動性のヘルペスがある方
  • 皮膚感染症がある方
  • 2週間以内にレーザー治療を受けた方
  • 最近フェイシャルワックスをおこなった方
  • 重度の皮膚疾患がある方
  • ケロイド体質の方
Risk

概要・リスク・ダウンタイム

サリチル酸ピーリングブラックピール
効果の持続期間2~4週間2~4週間
所要時間約30~40分約30分
施術間隔ニキビ治療は2〜4週間に1回、そのほかは4週間に1回を推奨1週間~10日で1クール、4~6回を推奨
※1クール終えたら1ヶ月間隔
麻酔なしなし
副作用・リスク皮膚の赤み、色素沈着、乾燥、まれに傷跡軽い赤み、乾燥(まれ)
ダウンタイム赤み・乾燥・軽い皮むけ(通常数日以内に治まる)赤み・乾燥・軽い皮むけ(通常数日以内に治まる)
洗顔・メイク翌日以降を推奨当日から可能
  • 自由診療のため健康保険適用外となります
  • 所要時間、術後の経過、仕上がり等はあくまでも目安であり、個人差がございます
Price

料金

サリチル酸ピーリング
1回¥8,800
キャンペーン¥6,600
3回コース(期限3ヶ月)
@¥6,600
¥19,800
キャンペーン¥16,500
ブラックピール
全顔1回¥11,000
キャンペーン¥8,800
全顔3回コース(期限3ヶ月)
@¥8,800
¥26,400
キャンペーン¥19,800
鼻・両頬1回¥3,300
鼻・両頬3回コース(期限3ヶ月)
@¥2,200
¥6,600
FAQ

よくある質問

ピーリング施術は痛みがありますか?

サリチル酸ピーリングは施術中に軽いピリピリ感やチクチク感を感じる方もいますが、多くの方は我慢できる程度の刺激と感じています。特にマクロゴール基剤を使用したサリチル酸ピーリングは、従来のエタノール基剤と比べて痛みが少ないのが特長です。また、ブラックピールはピリピリ感や痛みをほとんど感じないとされています。

痛みの感じ方には個人差がありますので、ご心配な場合はご相談ください。

ピーリングの効果はすぐに現れますか?

効果の発現時期は個人差があります。肌の状態や症状の程度、使用する薬剤の種類などによって異なりますが、多くの場合、1回の施術でも肌のトーンアップや毛穴の引き締めなどの効果を実感できます。ただし、ニキビや毛穴の黒ずみなどの改善には複数回の施術が必要です。

効果はどのくらい持続しますか?

ピーリングの効果は一般的に2〜4週間程度持続します。ただし、肌の状態や生活習慣、ターンオーバーの周期によって個人差があります。持続的な効果を得るためには、定期的に施術を受けることをおすすめします。効果が安定してきたら、徐々に間隔を空けていくことも可能です。

季節を問わず施術を受けられますか?

基本的には季節を問わず施術を受けることができますが、夏場は紫外線が強いため、施術後の紫外線対策を特に徹底する必要があります。また、冬場は乾燥しやすいため、施術後の保湿ケアをより丁寧におこなうことが大切です。

他の美容施術との併用はできますか?

ピーリングは他の美容治療と併用可能ですが、レーザーや光治療との併用時は、ピーリング後に肌が敏感になるため、通常は1〜2週間の間隔を空けることが推奨されます。肌の状態や治療内容によってスケジュールが変わるため、担当医とご相談の上、最適なタイミングを決めることが重要です。

エステのピーリングと医療ピーリングの違いは何ですか?

医療機関でおこなうピーリングとエステでのピーリングには、使用できる薬剤の濃度に大きな違いがあります。エステでは低濃度の薬剤しか使用できないため、効果は限定的です。また、医療機関では肌の状態を正確に診断し、個々の肌質や症状に合わせた最適な治療を提供できます。万が一トラブルが生じた場合も、医療的なケアで早期に対応が可能です。