美容医療における注射・点滴療法とは
注射・点滴療法とは、有効成分を注射または点滴により直接体内へ注入する施術です。経口摂取に比べて吸収率が高く、成分を効率よく全身へ届けることができます。
美容医療においては、ビタミン・アミノ酸・NMN/NAM(ニコチン酸アミド)などを使用し、肌質改善・疲労回復・若さ維持や生活習慣病予防など幅広い目的で活用されています。施術は20分〜数時間程度で、体調や目的に合わせて成分を調整できる点も特徴です。
プラセンタ注射
プラセンタ注射とは、ヒトの胎盤から抽出した生理活性物質を体内に注入することで、美容と健康の両面にアプローチする治療です。日本では1956年から70年もの長い期間実施されてきた実績の豊富な治療方法です。アミノ酸、核酸、ビタミン、ミネラル、成長因子など、状態維持や細胞の再生や修復に必要な成分が含まれており、特に抗炎症や女性ホルモン等内分泌のバランス調整に優れています。
期待される効果
- 女性ホルモン分泌バランスの改善による、ホットフラッシュ、睡眠障害、情緒不安定などの更年期症状や生理不順の緩和。
- 女性ホルモン産生の改善による乳腺発達や乳汁分泌不全の改善。
- メラニン色素抑制作用による、シミ(老人性色素斑、肝斑、雀卵斑など)の予防や緩和。
- 肝機能改善による、慢性肝炎症状の緩和や疲労回復。
- 体調不良時の栄養補給。
治療方法と治療回数
アミノ酸、核酸、塩基、ミネラルが含まれたプラセンタ(胎盤加水分解物)を皮下に注射します。問診により、1回1A~4Aの用量を1か所または複数個所に皮下注射します。
通常、1回2mLを週1回〜月1回のペースで実施することを推奨しております。
費用 ※自由診療となります
| 1A | ¥550~¥1,100 |
想定されるリスクと副作用
【疼痛、内出血】
注射器を用いるため、痛みや、細い血管に当たって際に内出血を起こすリスクがあります。
【生体由来原料による未知のリスク】
本製剤は、生体由来原料を使用しているため、現在未知の病原体の感染は完全(100%)には否定できません。また、本製剤使用後の献血が出来なくなる場合があります。
【重大な副作用】
本製剤は、たんぱく質や核酸を含むため、ショック(頻度不明)の副作用リスクがあります。
【副作用】
悪寒、悪心、発熱、発赤、発疹等
※ヒト胎盤抽出物(プラセンタ)について
ヒト胎盤抽出物(プラセンタ)は、医薬品医療機器等法(薬機法)「慢性肝疾患における肝機能の改善、更年期障害、乳汁分泌不全」の効果・効能で承認されていますが、当院で行う美容・抗加齢・予防医療での使用については国内で承認されておらず、保険適用外(自由診療)となります。
当院で使用するヒト胎盤抽出物(プラセンタ)は国内製造品を使用し、院内製剤の管理手順に基づき使用しています。
「ヒト胎盤抽出物」「蛋白アミノ酸製剤」を一般名とする医薬品は国内で承認されておりますが、承認されている効能・効果及び用法・用量と当院での使用目的・方法は異なります。
現在重大なリスクは報告されていませんが、vCJD(変異型クロイツフェルトヤコブ病)伝播の理論的なリスクは否定できません。
万が一重篤な副作用が出た場合は、国の医薬品副作用被害者救済制度の対象外となります。
科学的参考情報
プラセンタ注射の真皮線維芽細胞の活性によるコラーゲンの増加による老化防止
P.Y Chang et al. “Human placental extract activates a wide array of gene expressions related to skin functions” Scientific Reports11031 (2022)
NMN/NAM点滴
NMN/NAM点滴とは、NAD+の前駆物質である「NMN(ニコチンアミドモノヌクレオチド)
/NAM(ニコチン酸アミド)」を静脈から直接投与する点滴療法です。NAMは細胞内でNAD+に変換されることで、加齢によって減少するNAD+の補充につながり、エネルギー代謝やPARPs活性による遺伝子修復、サーチュイン活性化による寿命延長や老化関連疾患の防止など、幅広い抗老化効果が期待されています。
NAD+やそのものは経口摂取しても分解されてしまい、細胞膜や血液脳関門を通過できませんが、NAMはこれらを通過し細胞内で効率的にNAD+へと変換されます。また、使い切れないNADはNAMに再変換されて細胞内に貯留し、遺伝子修復やエネルギー代謝に効率よく使用されます。そのため、NAM点滴は体内での自然な代謝プロセスを経て、結果的にNAD+を増やす「間接的なNAD+補充法」といえます。
NAM点滴は、施術時間が約30〜60分と比較的短く、身体への負担も少ない点がメリットです。継続することで、肌の若返りや体力向上、脳機能改善、代謝促進など、総合的なエイジングケアへのアプローチが可能です。
NMN/NAM点滴が向いている方
- 継続的にエイジングケアをしていきたい方
- 疲れにくい体をつくりたい方
- 日々の生活パフォーマンスを維持・向上したい方
- 体の内側からエイジングケアを始めたい方
- ストレスの多い生活で老化進行のダメージが気になる方
- サプリメントよりも高濃度で効果を得たい方
- 毛髪、まつげを美しくしたい方
- 子宮内膜症や生理不順を改善したい方
治療方法と治療回数
アミノ酸、核酸、塩基、ミネラルが含まれたプラセンタ(胎NMN(ニコチンアミドモノヌクレオチド)/NAM(ニコチン酸アミド)の静脈点滴を行います。
通常、1日1回50mgを毎日又は隔日に静脈点滴します。
又は、1回50mg~150mgを月1~4回静脈点滴します。
費用 ※自由診療となります
| 50mg | ¥33,000 |
| 100mg | ¥55,000 |
| 150mg | ¥77,000 |
想定されるリスクと副作用
【疼痛、内出血】
点滴針を用いるため、痛みや、細い血管に当たって際に内出血を起こすリスクがあります。
【重大な副作用】
該当なし
【副作用】
該当なし
【注意】
過敏症又は高用量、又は高齢など生理機能が低下している場合の高用量時(頻度不明)での注意
高用量のナイアシン(ニコチン酸、ニコチン酸アミド)の投与により、心性不整脈、下痢、めまい・失神(型めまい)、皮膚・眼の乾燥、高血糖、高尿酸血症、筋痛、悪心・嘔吐、消化性潰瘍・(胃痛)悪化、皮膚の掻痒が現れることがあります。
※NMN/NAMについて
ニコチン酸アミド(NAM)は、医薬品医療機器等法(薬機法)「ニコチン酸欠乏症の予防及び治療(ペラグラなど)」「ニコチン酸の欠乏又は代謝障害が関与する、口角炎、口内炎、舌炎、接触皮膚炎、急・慢性湿疹、光線過敏性皮膚炎、メニエル症候群、末梢循環障害(レイノー病、四肢冷感、凍瘡、凍傷)、耳鳴、難聴の改善」の効果・効能で承認されていますが、当院で行う美容・抗加齢・予防医療での使用については国内で承認されておらず、保険適用外(自由診療)となります。
当院で使用するものは、国内製造品を使用し、院内製剤の管理手順に基づき院内製剤を調剤し使用しています。
「ニコチンアミドモノヌクレオチド/ニコチン酸アミド」を一般名とする医薬品は国内で承認されておりますが、承認されている効能・効果及び用法・用量と当院での使用目的・方法は異なります。
現在重大なリスクは報告されていません。
万が一重篤な副作用が出た場合は、国の医薬品副作用被害者救済制度の対象外となります。
科学的参考情報
NAD+消費とPARPs、サーチュインのクロストーク
Carles Cantó et al. “Crosstalk between poly(ADP-ribose) polymerase and sirtuin enzymes” NIH, PMCID: PMC3676863, (2013)NAD +補充は、ミトファジーとDNA修復を介して毛細血管拡張性運動失調症モデルの寿命と健康寿命を改善する
Evandro Fei Fang et al. “NAD+ replenishment improves lifespan and healthspan in Ataxia telangiectasia models via mitophagy and DNA repair” NIH, PMCID: PMC5777858, (2016)
https://pmc.ncbi.nlm.nih.gov/articles/PMC5384578/NAD +代謝:病態生理学的メカニズムと治療の可能性
Na Xie et al. “NAD+ metabolism: pathophysiologic mechanisms and therapeutic potential” Nature, Article number: 227 (2020)
https://www.nature.com/articles/s41392-020-00311-7
白玉点滴
白玉点滴(グルタチオン点滴)は、強力な抗酸化作用を持つとされる「グルタチオン」を主成分とした美容点滴です。グルタチオンは、グルタミン酸、システイン、グリシンの3つのアミノ酸から構成され、体内ではおもに肝臓や皮膚に存在し、解毒や細胞の保護に重要な役割を果たします。加齢や紫外線の影響により体内のグルタチオン量は減少するため、点滴による補充が有効とされています。
白玉点滴(グルタチオン点滴)は、高い抗酸化作用をもつ「グルタチオン」を主成分とする美容点滴で、体の内側から美白と健康をサポートする点滴療法です。グルタチオンは、グルタミン酸・システイン・グリシンの3つのアミノ酸から構成される成分で、体内では肝臓や皮膚に多く存在し、解毒や細胞の保護、老化の抑制に関わる重要な役割を担っています。
グルタチオンは紫外線やストレス、加齢などにより減少しやすいため、点滴での補充によって美容・健康の維持が期待できます。メラニン生成の抑制によるシミ・そばかす予防や、肝機能改善・疲労回復などの効果が期待できます。
一般的に、2~4週に1回のペースを5~10回継続すると良いとされます。必要に応じてビタミンCやトラネキサム酸を併用することで、相乗的な効果が期待できます。
白玉点滴が向いている方
- 肌のくすみやシミが気になる方
- 全身の美白ケアをおこないたい方
- 肌質改善をおこないたい方
- 疲れやすい方
治療方法と治療回数
グルタチオンとアスコルビン酸の静脈点滴を行います。
通常、1回グルタチオン200mgとアスコルビン酸500mgを隔週又は隔月に静脈点滴します。
費用 ※自由診療となります
| 3回 | ¥18,800 |
想定されるリスクと副作用
【疼痛、内出血】
点滴針を用いるため、痛みや、細い血管に当たって際に内出血を起こすリスクがあります。
【重大な副作用】
グルタチオン: アナフィラキシー(0.1%未満)
アスコルビン酸:該当なし
【副作用】
グルタチオン
過敏症:発疹など(0.1%未満)
消化器:食欲不振、悪心、嘔吐等(0.1%未満)
アスコルビン酸:該当なし
【注意】
該当なし
※グルタチオンについて
グルタチオンは、医薬品医療機器等法(薬機法)「○薬物中毒、アセトン血性嘔吐症(自家中毒、周期性嘔吐症)○慢性肝疾患における肝機能の改善○急性湿疹、慢性湿疹、皮膚炎、じんま疹、リール黒皮症、肝斑、炎症後の色素沈着○妊娠悪阻、妊娠高血圧症候群○角膜損傷の治癒促進○放射線療法による白血球減少症、放射線宿酔、放射線による口腔粘膜の炎症」の効果・効能で承認されていますが、当院で行う美容・抗加齢・予防医療での使用については国内で承認されておらず、保険適用外(自由診療)となります。
当院で使用するグルタチオンは国内製造品を使用し、院内製剤の管理手順に基づき院内製剤を調剤し使用しています。
「グルタチオン」を一般名とする医薬品は国内で承認されておりますが、承認されている効能・効果及び用法・用量と当院での使用目的・方法は異なります。
現在重大なリスクは報告されていません。
万が一重篤な副作用が出た場合は、国の医薬品副作用被害者救済制度の対象外となります。
※アスコルビン酸(ビタミンC)について
アスコルビン酸(ビタミンC)は、医薬品医療機器等法(薬機法)「壊血病の治療・予防、授乳・婦妊産婦・消耗性疾患のビタミンCの補給、ビタミンC欠乏症及び代謝障害による色素沈着、肝斑、血尿、光線過敏性皮膚炎、雀卵斑、歯肉出血、鼻出血、副腎皮質機能障害、毛細管出血、薬物中毒、骨折時の骨基質形成、骨折時の骨癒合促進」の効果・効能で承認されていますが、当院で行う美容・抗加齢・予防医療での使用については国内で承認されておらず、保険適用外(自由診療)となります。
当院で使用するアスコルビン酸は国内製造品を使用し、院内製剤の管理手順に基づき院内製剤を調剤し使用しています。
「アスコルビン酸」を一般名とする医薬品は国内で承認されておりますが、承認されている効能・効果及び用法・用量と当院での使用目的・方法は異なります。
現在重大なリスクは報告されていません。
万が一重篤な副作用が出た場合は、国の医薬品副作用被害者救済制度の対象外となります。
美容注射・点滴の料金
| 1A | ¥550~¥1,100 |
| 50mg | ¥33,000 |
| 100mg | ¥55,000 |
| 150mg | ¥77,000 |
| 3回 | ¥18,800 |

