ダーマペン4
ダーマペン4は、16本の極細針のついたペン型のマシンを用いて、肌にごく小さな穴を開けることで、肌本来がもつ「創傷治癒力」を活用した美肌治療です。これによりコラーゲンやエラスチンの生成が促され、毛穴の開き、クレーターなどのニキビ跡、ハリ感の低下、小ジワなどさまざまな肌トラブルを改善に導きます。

このような方に向いています
- ニキビ・ニキビ跡・クレーター肌
- 開き毛穴
- たるみ
- 小ジワ
ダーマペン4の施術概要

私たちの肌には、傷を受けると元通りに修復しようとする「創傷治癒力」が備わっています。
ダーマペン4は16本の極細針を用いた医療機器で、1秒間に最大1920個もの非常に微細で均一な穴を皮膚に形成します。この傷が治る過程で線維芽細胞が刺激され、コラーゲンやエラスチンの産生を促進し、あらゆる肌トラブルを改善に導きます。
ペン型のマシンなので、目もとの小ジワやちりめんジワ、小鼻などの細かい部位までしっかりとケアできるのが特長です。
また、針の深さは0.2〜3.0mmの範囲で、0.1mm単位で細かく調整できるため、お悩みや肌質に合わせたオーダーメイド施術が可能です。従来機器と比べて針の本数が多く、1回の施術でより広範囲にアプローチできるため、効率的に美肌効果を得られます。
ダーマペン4による
2つの美肌アプローチ

①創傷治癒力を利用して肌再生を促す
ダーマペン4は、微細な穴を開けることで肌の修復プロセスを活性化させます。この過程で、コラーゲンやエラスチンの産生が促進され、肌の再構築が進みます。
通常のケガや火傷と異なり、ダーマペン4は針の挿入深度が均一なため、皮膚へのダメージを最小限に抑えながら効果的に肌の再生を促します。顔全体に施術することで、毛穴や小ジワの目立たない、なめらかな肌へと導きます。
②美容成分の浸透力を高めるドラッグデリバリー効果
ダーマペン4の大きな特長の一つが、美容薬剤の浸透を高める「ドラッグデリバリー効果」です。極細針によって形成された微細な穴から、美容成分を効率よく真皮層まで届けることができます。
ダーマペン4の大きな特長の一つが、施術と同時に肌再生に必要な美容成分を真皮層まで届けられる「ドラッグデリバリー効果」です。通常、高分子の美容成分などは肌のバリア機能によって浸透しにくいとされていますが、極細針によって形成された微細な穴から、これらの有効成分を肌の奥深くまで直接届けることができます。
肌悩みに合わせた美容薬剤を選択することで、美白やハリ改善など、幅広い治療効果が期待できます。
効果を最大化する2つのポイント
①美容薬剤との相乗効果
ダーマペン4は単体でも効果的ですが、治療目的に合わせた美容薬剤を併用することで、ドラッグデリバリー効果が得られ、より高い効果が期待できます。
また、適切な美容薬剤を選択することでダウンタイムを短縮させ、効率的で満足度の高い美肌治療を実現できます。肌の状態や改善したい症状に合わせて、適した薬剤を選択することが重要です。
②継続治療の重要性
ダーマペン4は肌本来の創傷治癒力を利用した治療法であるため、1回の施術で大きな改善を期待するのは難しいでしょう。継続的な治療により、徐々に肌の入れ替えを促進していきます。たとえば、ニキビ跡や毛穴の改善を実感するためには、通常3〜6回程度の継続が必要です。
治療回数に制限はなく、定期的な施術をおこなうことで、ハリのある若々しい肌を維持することができます。
治療回数の目安
ニキビ跡による色素沈着 | 3〜6回 |
クレーター状の深いニキビ跡 | 5〜10回 |
小ジワやたるみ | 5〜8回 |
毛穴の開きや黒ずみ | 5〜8回 |
当院で使用する併用薬剤と
改善が期待できる症状
ダーマペン4の効果を最大限に引き出すためには、適切な薬剤との併用が重要です。症状や目的に合わせた薬剤をご提案しますので、カウンセリング時にご相談ください。
ハイラアクティブ
ハイラアクティブは、ダーマペン4専用の導入美容液です。高濃度のヒアルロン酸を配合しており、肌のバリア機能を強化しながら自然な修復プロセスをサポートします。
ダーマペン4施術時にハイラアクティブを使用することで、マイクロニードルの穿刺がより滑らかになり、施術の快適性が向上します。さらに、配合されている亜鉛とパントテン酸(ビタミンB5)には優れた消炎効果があり、施術後に起こりがちな炎症やひりつきを効果的に抑制します。
当院では、患者さまの肌への負担を最小限に抑えながら最大の効果を得るため、ダーマペン基本コースにおいてハイラアクティブを標準使用しています。肌本来の回復力を引き出し、より健やかな肌へと導きます。
主成分
- ヒアルロン酸
- 亜鉛
- パントテン酸(ビタミンB5)
改善が期待できる症状
- 施術後の炎症・赤み
- 小ジワ
- くすみ
- ハリ・弾力
- 乾燥肌
レチナールアクティブ
レチナールアクティブは、エイジングケアに特化したダーマペン公認の高機能導入美容液です。核となる成分は高濃度のビタミンA(レチンアルデヒド)で、これに複数の抗酸化成分を組み合わせることで、紫外線や加齢による肌ダメージに効果的にアプローチします。
レチナールアクティブの特長は、肌細胞の健全な再生サイクルを整える力にあります。正常な細胞再生を促すことで、徐々に肌の衰えのサインを緩和していきます。
ダーマペン4と併用することにより、マイクロニードルで形成された微細な経路を通じて有効成分が深層まで届きます。同時に活性化された肌の自然治癒力と連動することで、単体使用以上の効果を発揮します。
主成分
- ビタミンA(レチンアルデヒド)
- ビタミンE
- ヒアルロン酸
改善が期待できる症状
- ニキビ跡
- 小ジワ
- くすみ
- ハリ・弾力
- 肌質の総合的な改善
CLRローション
CLRローションは、ダーマペン社が公式に認定した肌質改善に特化した美容液です。この製品の特長は、過剰な皮脂や毛穴の詰まりにアプローチしながら、同時に肌のうるおいバランスを整える点にあります。
有効成分のサリチル酸が古い角質をおだやかに除去し、肌表面をなめらかに整えます。また、多機能成分であるナイアシンアミドには、ニキビ予防、肌の保水力向上、年齢による色ムラの緩和など、臨床的に実証された複数の効果があります。
刺激が少なく敏感肌の方でも使いやすい処方となっており、ニキビができやすい肌質の方の日常ケアとしても適しています。ダーマペン4施術との組み合わせでは、微細な穴から有効成分が浸透し、より効果的に肌質改善をサポートします。
主成分
- ナイアシンアミド
- サリチル酸
- 乳酸
- アゼライン酸
改善が期待できる症状
- 毛穴の詰まり
- ニキビ
- 過剰な皮脂の分泌抑制
- トーンアップ
- 肌質の総合的な改善
エクソソーム
エクソソームは幹細胞から放出される微小な生体小胞で、タンパク質や核酸などの生体分子を含み、細胞間のコミュニケーションを担います。
組織の修復と再生において重要な役割を果たすこれらの小胞は、ダーマペン4との併用により肌の真皮層まで効率的に浸透します。コラーゲン合成促進、血管新生、細胞増殖をサポートし、肌のハリ改善、毛穴の引き締め、小ジワ、ニキビ跡、赤みなどさまざまな肌悩みに対応します。DNAを変異させることなく、肌本来の再生力を高める効果が期待されます。
主成分
- ヒト臍帯間葉系幹細胞順化培養液(エクソソーム)
- ヒアルロン酸
- ビタミンC
改善が期待できる症状
- 毛穴の開き・黒ずみ
- シミ
- ニキビ・ニキビ跡
- シワ
- たるみ
- 傷跡
施術の流れ
まず、医師または専門のスタッフによるカウンセリングをおこないます。お肌の状態や悩み、治療の目的などをお伺いし、ダーマペン4が適切かどうかを判断します。また、併用する薬剤についても、お肌の状態や目的に合わせて選択します。
施術前に、メイクや皮脂、汚れを丁寧に落とします。清潔な状態で施術をおこなうことで、感染リスクを減らし、薬剤の浸透効果を高めます。
洗顔後、経過観察用の写真撮影をおこないます。
施術による痛みを軽減するため、麻酔クリームを塗布します。約20〜30分程度、クリームを肌に浸透させます。
肌の状態や治療目的に合わせて針の深さを調整し、顔全体または気になる部分に微細な穴を開けていきます。
ダーマペン4で開けた微細な穴から、選択した薬剤(ハイラアクティブ(基本)、レチナールアクティブ、CLRローション、エクソソーム)を導入します。この段階で薬剤が真皮層まで効率よく浸透します。
施術後の肌を鎮静させるため、専用のパックをおこないます。これにより赤みや炎症を抑え、ダウンタイムを短縮します。
施術後のホームケア方法について詳しく説明します。洗顔方法、保湿ケア、紫外線対策など、施術効果を最大化し、ダウンタイムを短縮するためのアドバイスをおこないます。
効果を持続・向上させるため、約4週間後の次回施術の予約をご案内します。症状や目的に応じて、適切な施術間隔をご提案します。
概要・リスク・ダウンタイム
約6ヶ月(肌の状態や使用薬剤などにより異なる)
約60分
麻酔クリーム使用(20〜30分)
一時的な発赤・軽度の内出血・わずかな腫れ
通常3日前後で赤みやかさぶた消失
- 洗顔は施術後12時間以降から可能(軽い洗顔)
- 入浴は翌日から可能(赤みが治まるまでシャワー浴推奨)
- メイクは翌日以降から可能
- 自由診療のため健康保険適用外となります
- 所要時間、術後の経過、仕上がり等はあくまでも目安であり、個人差がございます
- ダーマペン4は、米国FDA(食品医薬品局)の承認を得ています
- 国内においては厚生労働省未承認機器となります
施術が受けられない方・禁忌事項
- 表面麻酔成分への過敏症がある方
- 傷跡が肥大化しやすい体質の方
- 施術希望部位に活動性の皮膚疾患や感染症がある方
- コントロール不良の糖尿病や自己免疫疾患をお持ちの方
- 金属に対するアレルギー反応がある方
- ピーリング製品やレチノイド系薬剤をご使用中の方は、施術の前後1週間は使用を中止してください
料金
初回限定 | ¥17,050 |
3回セット@¥16,500 | ¥49,500 |
初回限定 | ¥20,350 |
3回セット@¥19,800 | ¥59,400 |
初回限定 | ¥20,350 |
3回セット@¥19,800 | ¥59,400 |
初回限定 | ¥36,300 |
3回セット@¥33,000 | ¥99,000 |
よくある質問
洗顔は施術後12時間以降から可能(軽い洗顔)となりますが、薬剤などの塗布は避けてください。メイクは翌日以降からおこなうようにしてください。
施術当日に入浴することはできません。1〜2日間は肌の赤みが治まるまで湯船に浸かることやサウナは避け、ぬるま湯のシャワー浴のみをおこなってください。
施術直後にできる赤みは数時間〜翌日には消失していきますが、刺入深度によっては、赤みやかさぶたが3〜7日間ほど残ることもあります。
麻酔クリームを塗布してから施術するため、耐えられない痛みではありませんが、ハリ先で削られているような感覚があります。
1回でもハリ感やざらつきの改善などの効果を実感できますが、少しずつ古い皮膚を新しい皮膚に置き換えていく治療のため、繰り返し治療をおこなうとより効果的です。施術間隔は約4週間に1回、施術回数は5回程度を目安としていますが、5回以上継続することで、より効果を実感していただけます。
家庭用ダーマペン(セルフダーマペン)は、誰でも使える手軽さがある一方で、効果が十分に得られにくく、使い方を誤ると肌トラブルや感染症などのリスクが高まります。
一方、医療用ダーマペンは、専門知識を持つ医師や看護師が施術を行うため、安全性が高く、肌の状態に合わせた的確な治療が可能です。また、医療機関では衛生管理も徹底されているため、感染リスクも最小限に抑えられます。
そのため、ダーマペンの施術は医療機関で受けることをおすすめします。