年齢とともに増えるシミは、実年齢より10歳以上老けた印象を与えるともいわれ、女性の約半数が悩む肌トラブルの代表格です。当院ではアレキサンドライトレーザーとヤグ(YAG)レーザーの2波長を使い分け、一人ひとり異なるシミの症状に合わせた治療で、早期改善を目指します。

Recommend

このような方に向いています

  • 頬や額に日焼けによるシミが気になる方
  • 肝斑(かんぱん)でお悩みの方
  • そばかすが気になる方
  • ニキビ跡の色素沈着が残っている方
  • 加齢とともにシミが増えてきた方
  • 肌のくすみやトーンの暗さが気になる方
  • 肌のハリや弾力も同時に改善したい方
About

当院は2波長のレーザーによる
シミ治療

シミ治療において特に重要なのは、シミの種類や原因に合わせた適切な治療法の選択です。

当院では米国キュテラ社製医療レーザー機器「エクセルHR」によるシミ治療をおこなっています。搭載されたアレキサンドライトレーザー(755nm)とヤグ(YAG)レーザー(1064nm)の2種類の波長を使い分けることであらゆるシミ症状はもちろん、肌質改善も可能です。

アレキサンドライトレーザーの特徴と効果

アレキサンドライトレーザーは波長755nmの医療用レーザーで、メラニン色素に高い親和性を持ちます。照射された熱エネルギーは皮膚表層のメラニン色素に選択的に吸収され、色素細胞が破壊されることで、日光性色素斑(老人性色素斑)などの表在性のシミを改善します。また、アレキサンドライトレーザーの熱エネルギーがターンオーバーを促進するため、くすみの改善や肌のトーンアップなどの肌質改善効果も期待できます。

ヤグレーザーの特徴と効果

ヤグレーザーは波長1064nmの医療用レーザーで、アレキサンドライトレーザーよりも長い波長を持つため、皮膚の深層部まで到達する特性があります。メラニン色素への選択性はアレキサンドライトレーザーよりも低いものの、真皮層深くまでレーザーが届くため、肝斑などの深部にあるシミに効果を発揮します。また、真皮層まで届くヤグレーザーの熱エネルギーによりコラーゲン生成が促進され、肌のハリ・弾力の回復も期待できます。

アレキサンドライトレーザー/ヤグレーザ特徴比較

アレキサンドライトレーザーヤグレーザー
波長755nm1064nm
メラニンへの反応強い比較的弱い
ヘモグロビンや水分にも反応
到達深度表皮〜浅い真皮真皮深層部
適応するシミ症状老人性色素斑、そばかす、くすみ、アクロコルドン肝斑、深部の色素沈着
肌色への対応色白〜普通の肌色に適応色黒の肌にも対応可能
Type

シミの種類

一口に「シミ」といっても、その種類や原因はさまざまです。適切な治療をおこなうためには、まず自分のシミがどのタイプなのかを知ることが大切です。

老人性色素斑(日光性色素斑)

老人性色素斑は紫外線を原因とする、いわゆる一般的な”シミ”のことです。顔や手背など紫外線のあたりやすい部位に生じ、シミの境界がはっきりしているのが特徴です。一度現れた老人性色素斑は自然治癒することはなく、加齢とともに色濃くなります。

レーザー治療を主な選択肢とする老人性色素斑と、強いレーザーを禁忌とする肝斑が混在するケースも少なくありません。老人性色素斑の治療においては、丁寧な診察と適切な治療法が何より大切です。

肝斑

肝斑とは30〜40代に多く発症するシミのひとつです。額や頬、口周りなど左右対称に境界不明瞭なシミが広範囲に発症します。ホルモンや紫外線などが原因といわれ、放置することで悪化を招きます。

強力なレーザーを禁忌とする肝斑は、慎重な診断と適切な治療が必要です。肝斑と日光性色素斑・そばかすが混在するケースも多く、ジェネシスやケミカルピーリング、エレクトロポレーション(ケアシス)、内服薬や外用薬を併用した治療が推奨されます。

そばかす(雀卵斑)

そばかすは雀卵斑(じゃくらんはん)とも呼ばれ、多数の細かなシミが広がる色素性疾患です。色白の方に発症しやすく、顔だけでなく、肩やデコルテなどにも発症します。顔のそばかすは鼻や頬を中心に左右へ広がり、思春期をピークに色濃くなることが特徴です。おもな原因は遺伝やホルモンの影響といわれ、紫外線により悪化を招きます。

そばかすは、治療後に改善しても数年後に再発することが少なくない症状です。そばかすの再発を抑えるためには定期的な照射施術のほか、内服薬などによる持続的なケアが大切です。

炎症後色素沈着

炎症後色素沈着とは火傷やニキビ、虫刺されなどの炎症により引き起こされたシミのことです。茶褐色のシミは時間とともに自然消失しますが、ターンオーバーの遅延や紫外線、摩擦などにより長期間、肌に残るケースも少なくありません。炎症後色素沈着を早期改善するためには、適切な肌治療が必要です。

炎症後色素沈着の改善は、ジェネシスなどの肌に負担の少ない照射施術や、ケミカルピーリング、エレクトロポーション(ケアシス)、内服薬などで早期改善を目指すことができます。

くすみ

“くすみ”は皮膚疾患名ではなく、肌の透明感(明るさ)やツヤが失われた状態です。おもな原因は血行不良やターンオーバーの遅延、紫外線などによるメラニンの沈着です。健康状態に問題がないにも関わらず体調不良に見られる、いつものファンデーションの色が白浮きしてしまうなどの状態は、くすみが生じているケースが考えられます。

加齢とともに肌のくすみは進行します。ターンオーバーの改善を第一に、ピーリングやジェネシス、フォトナによる早期改善が大切です。

アクロコルドン

アクロコルドン(スキンタグ)は、首や脇の下、まぶたなどに発生する良性の小さな皮膚のポリープです。加齢や摩擦、肥満などが原因で発生し、見た目の問題から除去を希望される方が多くいらっしゃいます。

アクロコルドンの治療はアレキサンドライトレーザーが適応となります。施術は短時間で完了し、痛みも少なく、出血もほとんどありません。治療後は軽い赤みや痂皮形成がありますが、1〜2週間程度で自然に治癒します。複数のアクロコルドンも一度の施術で除去可能なため、効率的な治療法として選ばれています。

Merit

当院のシミ治療のメリット

的確なシミ診断と治療法の選択

2種類の波長を搭載した医療レーザーを使用することで、シミの種類や肌質に合わせた最適な治療が可能です。特に肝斑とその他のシミが混在するケースでも、適切な波長を選択することで肝斑の悪化を防ぎながらシミ治療をおこなうことができます。

コンタクトクーリング機能による快適な施術

当院のレーザー機器は先端部に冷却機能(コンタクトクーリング)を搭載しており、施術中の痛みを軽減します。皮膚表面を約4℃まで冷却し、痛みを最小限に抑えながら効果的な治療が可能です。

Synergy

相乗効果が期待できる
組み合わせ施術

エレクトロポレーション(ケアシス)

エレクトロポレーションは、微弱な電流を用いて肌に一時的な小さな穴を開け、美容成分を肌の奥深くまで浸透させる施術です。

レーザー治療後の肌は、有効成分の吸収率が高まっている状態のため、この組み合わせは相乗効果を発揮します。特にトラネキサム酸などの美白成分を導入することで、シミ治療の効果を高めて肌の回復を促進し、より明るく透明感のある肌へと導きます。

ジェネシス

ジェネシスは低出力のヤグレーザーを用いた肌質改善治療で、肌の角質層から真皮上層にかけて穏やかに作用します。シミ取りのレーザー治療と組み合わせることで、シミの改善と同時に肌全体の質感向上が期待できます。

また、ジェネシスのコラーゲン生成促進効果により、シミ治療後の肌の回復を早め、ハリや弾力のある若々しい肌へと導きます。痛みやダウンタイムがほとんどないため、シミ治療の間にも受けられる施術です。

ケミカルピーリング

ケミカルピーリングは古い角質を除去し、肌のターンオーバーを促進する治療です。ケミカルピーリングで肌表面の古い角質や余分な皮脂を取り除くことで、その後のレーザー照射の効率が向上します。

また、レーザー治療で分解されたメラニン色素の排出を促進する効果もあります。特に肝斑治療では、マッサージピールなどの穏やかなピーリングを組み合わせることで、より効果的な改善が見込めます。ただし、強めのピーリングとレーザー治療は時期をずらしておこなうなど、肌への負担を考慮したスケジュール調整が重要です。

Flow

施術の流れ

カウンセリング・診察

まず医師による診察で、シミの種類や原因を特定します。お肌の状態やご希望に合わせて、最適な治療法をご提案します。

クレンジングと洗顔

メイクや皮脂を丁寧に落とし、清潔な状態にします。。

写真撮影

洗顔後、経過観察用の写真撮影をおこないます。

レーザー照射

シミの症状や範囲に合わせて、アレキサンドライトレーザーまたはヤグレーザーを選択し、慎重に治療を実施します。当院のレーザー機器はコンタクトクーリング機能を搭載しているため、痛みを感じにくい施術が可能です。

アフターケア

施術終了後、肌ケアの指導をいたします。必要に応じて軟膏の塗布をおこないます。

Risk

概要・リスク・ダウンタイム

所要時間

15分~30分程度(照射範囲による)

痛み

輪ゴムで軽く弾かれた程度

麻酔

不要

施術間隔

1ヶ月以上空ける必要がございます

施術回数

3〜5回

副作用・リスク

赤み、腫れ、乾燥、熱感、色素沈着、痛み
まれに、水疱、色素脱失、肝斑の増悪、瘢痕 など

ダウンタイム

ヒリヒリ感や赤みは通常数時間から2~3日で消失
かさぶたは1週間ほどで自然とはがれる

洗顔・入浴・メイク

当日から可能
サウナや熱いお風呂などは避け、施術部位をこすらないようにしましょう

注意事項
  • 治療後の肌は紫外線の影響を受けやすいため、UVケアを心掛けてください
  • 治療後数日は肌が乾燥しやすくなるため、しっかり保湿をおこなってください
  • 施術後1週間程度は過度な摩擦や刺激を避けてください
  • 自由診療のため健康保険適用外となります
  • 所要時間、術後の経過はあくまでも目安であり、実際には個人差がございます
  • 日本の薬事承認を受けた機器(エクセルHR)を用いた施術となります
Contraindication

施術が受けられない方・禁忌事項

  • 妊娠中の方
  • 授乳中の方
  • 光線過敏症の方
  • 光感受性を高める薬を服用している方
  • 現在何らかの疾患で医療機関に通院中の方
  • 施術予定部位に皮膚疾患がある方や手術歴のある方
  • てんかん発作の既往歴をお持ちの方
  • 最近日焼けをした方、または近日中に日焼けする予定のある方
Price

料金

全顔1回¥16,500
全顔3回コース
@13200円
¥39,600
スポット治療(5×5mm 円形)¥880
アクロコルドン(5㎜×5㎜ 1ショット)¥550
FAQ

よくある質問

自分のシミにはどの治療が向いているのかわかりません

当院では、医師がお一人おひとり異なるシミを丁寧に診察し、原因を見極めます。適切な治療により最短の改善を目指しますので、シミ治療にお悩みの場合は、ぜひ当院へご相談ください。

レーザー治療は痛いですか?

当院のレーザー機器はコンタクトクーリング機能により、施術中の痛みを軽減します。多くの患者様は「輪ゴムでパチンと弾かれた感じ」と表現されます。痛みに弱い方は麻酔クリームのご用意がありますので、診察時にご相談ください。

1度の治療でシミは取れますか?

シミの種類や濃さによって異なります。あまり大きくない老人性色素斑であれば1回の治療でも効果を実感できる場合がありますが、肝斑は複数回の治療が必要です。また、内服薬や外用薬によるホームケアを併用することで、より効果的な改善が期待できます。

シミは一度治療すれば再発しませんか?

シミ(メラニン)は日々、皮膚の中で作られています。一度治療を受けたとしても、紫外線などの刺激によりシミが再発する可能性があります。シミのない肌を目指すためには日頃からUVケアをおこない、定期的なシミ治療を受けることが大切です。

肝斑はレーザーで悪化すると聞きましたが、大丈夫ですか?

肝斑は通常のレーザー治療で悪化するリスクがありますが、当院で使用するヤグレーザーは肝斑治療に適した波長です。当院では肝斑の診断を慎重におこない、適切な出力設定で安全に治療いたしますのでご安心ください。

シミ治療後に気を付けることはありますか?

シミ治療後は紫外線対策が特に重要です。日焼け止めの使用や日傘、帽子などで紫外線から肌を守りましょう。また、治療部位への摩擦も避け、保湿を十分におこなうことをお勧めします